本田温子(副会長)
IYEO副会長の本田温子です。
2014年は、私が第11回「世界青年の船」事業に参加して15年=IYEO会員歴も15年となる年です。IYEOが来年設立30周年なのでその半分を見てきたことになります。“Time flies!”という表現がありますが、まさに飛ぶように過ぎて行った15年間を振り返り、そのきっかけや、日頃IYEOに関わる中で考えていることをまとめることにします。
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(SWY11トンガンダンスの後で 筆者前列左から3人目)
 「にっぽん丸」を下船後、報告会に出るつもりで、岐阜県IYEOの集まりに参加しました。しかし、報告後その場はすぐに実行委員会に切り替わって打ち合わせが始まり、私があるイベントの総合司会をすることに…これが、その年に岐阜県で開催される第15回IYEO全国大会を知るきっかけでした!
金華山の麓、日本三大清流の一つである長良川沿いという抜群のロケーションで実施され、多くの人が集まった全国大会。当時私は社会人一年生として、行政、民間、ボランティアが協働すれば、ボランティア主導でこれ程大きなことができるということを体験し、学校では学べないことや、会社でも体験できない経験を得ることができるのがIYEO活動だと気づく事ができました。それまでも町おこしや地域レベルの活動はしていましたが、全国組織に関わった事は当時の私にとって大きな自信となりました。その後、世界青年の船」事業 既参加青年東京連絡会議の実行委員や、都道府県IYEO役員研修への参加から様々なご縁が繋がり、1年間の海外生活を経た後、IYEO事務局に関わるとともに(一財)青少年国際交流推進センターの職員となって、今に至っています。
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(第15回全国大会にて総合司会を担当  左前方の司会者台にいるのが私です!)
事務局にいると、全国各地において、いろんな形で社会活動をされている方々にお会いできます。47都道府県にIYEOの活動組織がありますが、それぞれ違っていることが強みですね。全国推進会議などでみなさんにお会いしていつも感じる事は、忙しい人ほどボランティア活動をされている、ということです。その情熱には感動すら覚えます。限られた時間に取り組む活動だからこそ、自分が楽しいと思えることを続けている訳なので、キラキラ輝いています。組織の在り方についていえば、都道府県IYEOと海外の事後活動組織(SWYやSSEAYPの参加国にあるアルムナイ)が、チームビルディングや目的達成の過程において、同じような経緯をたどっていると見受けることがあり、文化が違ってもボランティア精神が発信するエネルギーは万国共通だと感じています。
また、一度は国の代表青年としての経験を通じて自分のアイデンティティを意識したことがあるからでしょうか、国籍や老若男女関わらず人を受入れる姿勢がとても温かいと思います。そして “Think Globally, Act Locally“の言葉の通り、地元に誇りを持ち、地域に根付いた活動をされているみなさんの姿を私は尊敬しています。
私が20代で事務局に関わるようになった当初は、こんなに逸材揃いでユニークな人の集まりである組織をまとめていくことが自分にできるのかとても不安でした。でも「組織は人でできている」と先輩から教えて頂き、IYEOで活動をする人、会長役員メンバーは私の憧れの人だから、その集合体に関わることについて恐れることは何もない。と思うことができ、気がつけば7年間事務局長を務めることになりました。今もその気持ちは変わらず、多くの方々に支えていただきながらも、みなさんの貢献に甘んじることなくしっかりと事務局機能を果たしたいと考えています。
“It is people, it is people, it is people.“ これは私の好きな言葉で、ニュージーランドの先住民であるマオリ族のことわざの英訳です。この言葉の前には“What is the most important thing in the world? ”が入るのですが、シンプルに本当に大事なことを教えてくれる言葉です。
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(大好きなニュージーランドの風景)
さて、11月22〜23日には第30回全国大会が北海道の定山渓で行われます。今年はどんなユニークな方々にお会いできるか、どんなお話ができるのか、本当に楽しみです。会場で私を見かけた方、ぜひ声をかけてください。あなたのことや、IYEOの次の10年についてお話しましょう!今から楽しみです!